ネパール遠征 ゴーキョ・リ

日 程 :2019年10月29日~11月12日

メンバー:岩田し、柴谷(記)、会外(森田)

当初計画でも予備日はあったが、好天がずっと続く事はなく、恐らく予備日は消化されると見ていた。

しかし計画よりも早くテンカンポチェ下山となり、この機会にと、森田さんがガイド役、ツルさんチーム若手のクリシュナがポーターで、7泊8日Gokyo-Ri/5,360m往復のトレッキングを組んだ。

●ゴーキョ・リ(Gokyo-Ri)日程概要

10/29 晴れ

Thado Koshi/2,580m/13:40-Phakding/2,610m/14:40(以降ロッジ泊)

・3週間ぶりに温かいシャワーを浴びる。

10/30 曇り時々晴れ

   Phakding/07:30-Monjo/2,835m/11:20-Namche/3,440m/15:00

   ・サガルマータ国立公園入口で登録1時間待ち。

10/31 朝はガス、晴れたり曇ったりのち曇り

   Namche/07:50-Mong-La/3,970m/11:50-Dhole/4,200m/15:10

   ・アマ・ダブラムが目の前の峠で昼食。

11/1 快晴

   Dhole/07:00-Phangga/4,480m/11:30-Gokyo/4,790m/14:30

   ・チュオユーが谷の奥に大きく聳えている。

11/2 快晴

   Gokyo/05:00-Gokyo-Ri/5,360m/07:10-Gokyo/09:10-Machermo/4,470m-Dhole/4,200m/15:40

   ・ゴーキョ・リ頂上からは360度の大展望。

11/3 晴れのち時々曇り

   Dhole/08:00-Mong-La/3,970m/10:40-Namche/3,440m/15:30

   ・岩田ヨレヨレ

11/4 晴れのち曇り

   Namche/06:40-Thame手前対岸/3,800m/09:10-Namche/12:10-Monjo/2,835m/15:30

   ・テンカンポチェ北東壁を見るべく柴谷のみThame往復。

11/5 曇りのち雨

   Monjo/07:40-Thado Koshi/2,580m/10:30-Lukra/2,840m/13:50

   ・最後の最後に小雨が降った

11/6 快晴

   ルクラ9:30発~ラムチャップ空港経由~カトマンズ16:00着

11/7~10 カトマンズ滞在

11/11 カトマンズ空港13:55発~バンコク経由~

11/12 ~中部国際空港07:30着~大阪難波11:50着

●行動日誌

 事前に聞いていた話だが、どのロッジに泊まっても、どこで昼食を食べても、ほぼ同じメニューで、高度と共に変化するのは値段だけ、ルクラから離れて高度が上がるにつれてメニューの値段も上がってゆく。

面白いのは宿泊代で、標準的なロッジの二人部屋を利用して、常に1,000ルピー/泊/部屋=約1,000円だが、食事を注文しないなら2,000~3,000ルピー/泊。食事をしてもらう為に部屋を提供している様な設定だ。

どこのロッジでもスマホやバッテリーチャージャーの充電も課金、お湯シャワーは有料、しかしGokyoでも有料Wi-fiが使えたのは今の世。Namcheを過ぎると現地で買ったSIMカードはアンテナが立たなかった。(カトマンズでNcellを買ったが、田舎や山間部に強いらしいNTCなら電波が届いたと思われる)

 Namche迄はエベレスト街道なのでトレッカーが多いが、Namcheを過ぎてGokyoへの道に入ると静かな旅となる。Dhole/4,200mを過ぎると谷の奥にチュオユー/8,201mが見えてくる、感覚的には現在地より2,000m程度高いだけに思えるが、実際には4,000mの高度差があり、8,000m峰は大きく遠いのだろう。

高度順応できているので身体も楽で、快晴の下、Gokyo-Riからの展望は素晴らしかった。

Namche迄戻り、トレッキング7日目、岩田/森田はロッジに残り、私ひとりでテンカンポチェ北東壁を見にThame往復。テンカンポチェの北側はスッパリと切れ落ちており、北東壁は2008年に馬目/岡田隊が初登攀した標高差1,900mのルート。ガスが切れた合間に見る事の出来た北面は美しい姿だった。

今回のコースは通常は高度順応含め10-11日間らしいが、既に順応終えているので、せっせせっせと歩いても高度障害は全くなかった。最終日は朝からガス、ルクラ到着直前にはネパールに来て初めての雨が降り、翌日のフライトが心配されたが、翌朝は快晴の下でルクラを発つことができた。

帰国までの数日をカトマンズで過ごす。宿泊したタメル地区はカトマンズの心斎橋、パチモンの登山用品店が通りを埋め尽くしており、正規品が買える店は限られている。入国した時期はダサイン(収穫祭)と呼ばれるネパール最大の祝日(10/5~13)で人通りも少なかったが、カトマンズに戻ると様相が一変。アサン地区周辺の通りは日用雑貨/衣料/食品の店が多く、大勢の地元の人々で混雑しており、如何にもアジアの街らしい活気に満ち溢れた雰囲気で非常に面白かった。ただ2015年の地震の影響もまだアチコチに残っている様だ。

 カトマンズの南にあるパタンは昔は首都として栄えた古都で、旧王宮や多くの寺院が並ぶダルバール広場はまるで古いネパール建築の展示会場、とても興味深く散策と撮影を楽しんだ。

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