山域 鏡也スキー場〜大ナメラ〜皆ケ山〜二股山〜蒜山キャンブ場
メンバー L小林、村上、下平、山本、太田(記)
2/16 21:30 梅田集合。
3時間ほどで蒜山に到着。しかし山本号は途中で仮眠をとっていたため、しばらくしてからの合流となる。両車共にコンビニにて車中泊。
翌朝5時に村上さんに起こしてもらって、蒜山キャンブ場に車一台をデポし、下平号にてスキー場まで移動。
7:00 冬靴に履き替え、いざ出発。尾根伝いにキャンプ場を目指す。
最初に200mほど登る、それほど傾斜がキツくは無いのでアイゼンは割愛。
最初のピークを終えた時点で、山本さんに異変が(ここに来る前から悪かったようですが)顔色が悪く、異様な汗、「すみません、体調が悪いので、先に車に戻ります」。
無理は禁物。アイゼンの装着を勧められ、山本さんが離脱。
村上さん曰く、夏の地獄の藪漕ぎがトラウマだったのかもしれない、13時間の藪漕ぎだったから。あれは大変だった。
PTSD?どんだけ。薮こぎは確かに大変。しかも相手は笹だったらしい。
本来登山ルートでは無いため、踏み跡すらなくひたすら薮だったらしい。
当時の他メンバーに声をかけた際に、もう勘弁してくださいと断られるほど。
確かに13時間も薮こぎは無いわ・・・。苦行じゃ無いですか。
メンバーが4人になり、尾根を伝って向かいに聳える大ナメラを目指す。
一言で言うなら、快晴、無風、暖かな日差し、行手を阻む笹はほぼ雪に埋まり、中木がポツポツと生えている程度で、雪にはたまに鹿や狸らしき足跡が残る程度。
蒼空に真っ白な雪のコントラスト。まるで天国のような場所に4人のテンションが上がる。
日頃どんな徳を積めばこんなコンディションになるのか、村上さんがとても嬉しそう。
尾根を渡るのが気持ちいい。こんな素晴らしいルートをほぼ誰も知らないなんて。(夏が酷すぎるためだろう)検索かけてもヒットしない隠れた名ルートを見つけてしまった。
大ナメラに到着。標高で言うなら皆ケ山より10mほど高い。大山が美しく望める。
さらにはマッターホルンに白い半月がかかり、遠くには日本海の水平線まで見える。展望は最高である。
ハイテンションのまま、ハイキングは続く。上りはちょっとしんどいけど、下平さんが先を行ってくれ、その踏み跡をありがたく歩く。深さで言うなら20mほど足跡が残る。
もし普段のこの時期であれば1mほどのラッセルが必要となっていただろう。
今年は暖冬のため雪がほとんど無い。
100〜150mほどの下降と上行を繰り返し2つほどピークを超えると皆ケ山に到着。
9:30 皆ケ山山頂。
この時にはすでに村上さんは肌着一枚、下平さんも肌着とTシャツ一枚になるほど暖かい陽気。行動食を食べ、気持ちがいいね、最高だね。と和気藹々としながら、最後のピーク二股山に向かう。
10:00 二股山山頂。
夏に比べ驚きのコースタイム。山本さんにもうすぐ下山することを電話で伝えると、「はやすぎじゃ無いですか?」体調は良くなっている様子。
よかった、よかったと言いながら下山する。
二股山からキャンプ場までは結構な下り。これが逆ルートだったら少ししんどかっただろう。30分ほどでキャンプ場に着く。
新しいキャンプ場は広い感覚でロッジやメインの建物がたち、人の入らない綺麗な雪原が広がる。(2筋ほど熊っぽい足跡があった。冬眠しないのだろうか)この山行では動物1匹、虫一匹も出会うことはなかった。
一回泊まってみたいね、と話しながらキャンプ場を過ぎ、1キロほど林道を行くと車のデポ地点に到着。山本さんと合流。顔色も大分良くなっている。
最高だったよと話す。是非また来たい。残念そうな山本さん。来年また来よう。
まだお昼。温泉にゆっくり浸かり。汗を流す。
お待ちかねの昼食。
ジンギスカンBBQ。
羊の肉がうまい。臭みが全然無い。北海道の羊肉ですら臭くて食べられない私でも、まるで臭みを感じない。脂が甘味があって濃過ぎず、あっさりしていていくらでも食べられる。
野菜も美味しい。寒冷地の野菜は糖分を蓄えるから甘くて美味しい。ピーマン、玉ねぎ、癖がなく、とてもおいしい。
嬉しいことにご飯のおかわり自由。
お腹いっぱい食べて、食後にジェラートを購入。
ジェラートもおいしい。こんなに幸せでいいのだろうかと言いながら帰路に着く。
蒜山の風景はのどかで、人の気配があまりない。
大山とはまた違った趣。ドライブも楽しい。
高速に乗り、19時頃、順調に帰阪する。
とても楽しい山行でした。一つ残念なのが山本さんが途中でリタイアしてしまったこと。
次回は是非一緒に行きたい。
とても素晴らしいルートだったので、他の方にも行っていただき、この感動を共有できればいいと思える良い山行でした。
リーダーの小林さん。突然の山行希望も受け付けてくださった計画書を作ってくださった村上さん。車を出してくださった下平さん、山本さん。ありがとうございました。