甲斐駒ヶ岳 黄蓮谷左俣アイスクライミング

日  程:2019年1月2日〜4日
メンバー:望月(記)、山田勇
2019年正月の山は、アルパインアイス。以前より登りたかった黄蓮の左俣へ挑戦した。以前登った右俣とは 異なり、連続する大きな氷瀑をドンドン越えていく豪快なルートだが、最後の滝登攀後、稜線へ詰め上がる までのラッセルがとにかく長くしんどくて、結局稜線に登りつめたのは日が暮れて最後の残照がなくなる寸 前。最後は残業となったが、ヘトヘトに疲れただけに充実感もひとしお。
計画ではその翌日に篠沢七丈瀑の登攀を予定していたが、あまりに疲れたので3日目は割愛して下山した。そ ういう意味ではちょっと残念だが、今回は黄蓮谷左俣だけでも充分満足できたので良し。
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元日夜に集合し、小淵沢インター経由で道の駅白州で仮眠。明るくなってから竹宇の駒ヶ岳神社へ移動し、 初詣してから長い黒戸尾根のアプローチを開始する。登攀装備、荷揚げした水(テン場の五合目小屋跡には 水場がなく、雪も少ないと予想して各3L荷揚げした)、酒つまみとザックは重いが、天気は穏やかで登山道 の雪も少なく快調に進む。五合目小屋手前で氷結した下り坂で多少苦労したが問題なく到着。テントを張り 、アプローチの下りの入り口の偵察を済ませた後は特にやることもなく明るいうちから宴会開始。早めに寝 たが夜中は風が強く結構寒かった。
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0445 起床
0615 五合目小屋跡出発
0745 坊主の滝50m(2p):山田、望月リード
0930 左俣チムニー滝35m :望月リード
1145 左俣大滝60m :山田リード
1410 最後の滝30m :望月リード
1720 黒戸尾根8合目稜線へ詰め上がる
1905 五合目小屋跡到着
朝少しモタモタして出発が遅れ、黄蓮谷に降り立った時には7時を回っていた。坊主の滝で先行の6人パーテ ィに追いつき、横のラインから登って追い抜く。彼らは我々とは違い右俣へ行くそうで、この日左俣は我々 の貸し切りだった。坊主の滝は傾斜は緩いが見た目より長く、2ピッチで抜ける。しばらく行くと二又があり 、左俣はスタートからいきなり氷瀑。階段状で結構長いが、傾斜はあまりないので時間節約の為ロープは出 さない。
しばらく行くとチムニー滝。一個一個の滝が大きいせいか遠近感が麻痺して、大した傾斜に見えずロープな しで取り付いてみたが、近づくと結構傾斜が強くてロープなしでは無理だった。仕切り直して望月リードで 抜ける。
その後100m近い氷のナメをフリーソロで抜けて、大滝60mに取り付いた頃にはすでに正午近く。結構シビアな 時間なので普通2ピッチで抜けるところを、山田さんリードで60mロープいっぱい伸ばして1ピッチで登攀した が、さすがに60mはフォローでもかなりしんどかった…寒さで指が痺れ、激痛と闘いながらのクライミング。 そしてまだ先は長い。さらにもう1本滝を越えて、15時過ぎからは稜線までひたすらラッセル。先行者のトレ ースもほとんど無く、傾斜もあってかなりしんどい。最後はスカ雪の急登を、木登りも駆使しながら越えて 、日が暮れ完全な夜になる寸前に稜線に詰め上がる。風も強まりかなり寒いので、急いで黒戸尾根を下りて 七丈小屋経由で(水を買って)テン場へ戻り、乾杯!
今回はスタート時刻が遅すぎたなどの反省もあるものの、無事ルートを完登でき、久々にこれだけのスケー ルのあるアルパインルートを登れて充実した。しかしこの時点で翌日登る気力は使い果たしており、翌朝は ゆっくり起床してのんびりと下山した。

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