荒川出合い アイスクライミング
今回本当の目的は全然違う場所であった
しかし、どうも天候、リスク等を鑑みた結果転進という事で以前に一度来たことがあった荒川出合いへ行く事にした
メンバーは某アウトドア企業のオールマイティーな遊び人I氏と富山のスーパー岳人W氏
実力共に申し分ないお二人
奈良田の発電所に車を止めてW氏とはそこで待ち合わせ
ゲートを越えダラダラ林道を10キロくらい歩く
長い、そしてやや気が全くない…
そこまで雪が多い所ではないがそれにしてもなさすぎる
2時間半ほど歩き拠点のテントを張るところへ来てみても全く雪はなかった
氷があるのか不安になりながらテントを設営しとりあえず、3ルンゼへ向かう
今日の目的は3ルンゼ上部にある夢のブライダルベールである
以前まだアイスを初めてそんなにたってない頃来た時に1ピッチだけ登り2ピッチ目から上は恐ろしすぎて逃げ帰ってきた因縁の相手である
3ルンゼ取り付きへ行ってもまだ雪がない不安がどんどん募る…
対岸の氷も見る影もない…
雪のないルンゼを40分程登ると突然見事な氷瀑が現れる
とりあえずホッとする
氷結状態は問題なさそうで氷も繋がっており登攀準備に入る
ジャンケンしニシムラが勝ち1ピッチ目の権利をもらう
伸ばせるところまでロープを伸ばすことにする
1P目 西村 Ⅳ&Ⅵ 55m
始め40m程ハング下までは傾斜緩く登りやすいのでサクサクと登る
所々氷が鱗状になっており気持ち悪い所もあったが特に問題なし
ハングした迄伸ばしてロープはまだ半分ちょっとここからパーティカルな氷柱部分に差し掛かる
見たところ10ー15m程で傾斜が緩くなる
まだいけると判断しそのまま伸ばすことにする
真正面は細いツララの氷柱で氷も緩く悪そう
少し左側に回り込むと傾斜は90度だか少し登りやすそうな氷
そこから登ることにする
40m登ってきてるが腕は全然疲れておらず完全バーティカルであったが問題なく登り切る
今年は米子不動等難しいアイスを登り込んだ為なのか特に難しさを感じずに登り切れた
Ⅵ−ぐらいかな
ちょうど傾斜が緩む所でピッチが切れそうだったのでスクリューでビレイ点を作りフォローを迎える
フォロー2人もサクサク問題なく登ってくる
流石のお二人
バーティカル部分は腕がだいぶ張ったと言っていたが余裕あるように見えましたよ?
2P目 I氏 Ⅴ+ 60m
2ピッチ目はI氏のリード
傾斜は80度程
氷結が少し甘い感じではあったが特に問題なさそうなスルスルとロープを伸ばしていく
ほぼロープを出し切った所で氷でピッチを切ってくれていた
安定したクライミングであった
これでほぼ終わりであとは滑氷が20m程続いていたが割愛し右岸の灌木2ピッチ懸垂して下降した
夢のブライダルベール
一度来た時に恐れをなして逃げ出した所
その際事故もあり因縁の場所であったが今回から登り切れてとても満足行く山行であった
今後も精進して色々な所を登ってまわりたい