群馬県甘楽郡下仁田町と長野県佐久市にまたがる荒船山
その頂付近に聳え立つ艫岩
その岩に食い込むルンゼに見事に上まで氷が発達するそれが昇天の氷柱
アイスクライミングを始めた頃この存在を知りゆくゆくは登ってみたいと思っていた憧れに近い場所
近年アイスに打ち込んでいた事も難しいグレードも落ち着いて登れるようになってきた
そろそろ挑戦しても良い時期が来たかなと思い小田氏を誘い行ってみることに
アプローチはわかりやすく、登山道を1時間ほど歩き一杯水で艫岩基部をトラバースするとついた。
今シーズンの完登情報は聞いていたので心配してはいなかったが氷はキチンと氷っていた
1P 西村 60m Ⅴ+&Ⅳ−
のっけから西上州のからっ風に吹かれてカチカチになった氷を登る
登攀難易度は高くないがとにかく氷が硬い
ちゃんと打ち込まないと弾かれる
あせらずしっかりと登る15m程登ると上にチョックストーンが覆いかぶさっている
氷が分厚いと左か右を乗っ越しで越えていくがこの時はまだチョックストーンの下をギリギリ潜れる感じなので潜る(フォローはザック背負ってだと通れないかなーとは思ったが突っ込むw)
傾斜も緩みどんどん伸ばして60mいっぱいまで伸ばす
トポでいう1.2ピッチをつなげて登る
ビレイ点を氷で作りコールをしフォローに登ってきてもらう
15m程ロープが出た所で動きが止まる
どおやら荷物を背負ってチョックストーンを潜ろうとしたが荷物が詰まってしまい身動き出来なくなってしまったらしい
小田1人じゃどうにもならず後続パーティーに手伝ってもらいなんとか切り抜けたよう
30分程時間をロスしたが無事登ってきたがもう疲弊しきっている
2P目 西村 60m Ⅵ−&Ⅴ
本当は小田のピッチであったが1ピッチ目のアクシデントに疲弊しきっている為西村がこのピッチもリードする事に
傾斜は80度程難しそうには見えない
登ってみると見た目よりは難しいが特に問題なく抜ける35m程の伸ばすと最上部の傘氷が見えてきたハングしているが右側から抜けられそうなので傘氷も使いつつ右から乗っ越しで行く
乗っ越し終わると雪面にでで5m程伸ばして立木でビレイ点を作り終了
フォローを特に問題なくサクッと登ってくる
アイスを始めた頃からの憧れであったが登攀時間3時間こんなにもサクッと終わって良いのかと思うほど呆気なく終わってしまった
しかし、難易度はともかく長年登りたいと思っていた所が登れた事は嬉しかった
8時20分 登攀開始
11時30分 登攀終了
登攀時間 3時間10分
・1ピッチ目
・2ピッチ目
・最終ピッチフォロー