奥丸山ピストン(新穂高集中)

日程:2023/3/11~3/12
メンバー:村上、田中、別所、小林
コースタイム:
3/11(土)新穂高ロープウェイ駐車場(0530)―穂高平小屋(0630)―白出沢出合(0730)ー滝谷避難小屋(0850)―槍平冬季小屋(1030)―奥丸山山頂(1250)―槍平冬季小屋(1450)
3/12(日)槍平冬季小屋(0700)―滝谷避難小屋(0730/0750)ー穂高平小屋―(0930)新穂高ロープウェイ駐車場(1100)―15時全パーティー集結・解散

 金曜の夜、梅田を21時半に出発。運転を交代しながら、新穂高ロープウェイ駐車場に着いたのが深夜3時半前。槍平冬季小屋の場所取りや、融雪を考えると(この週末はもう春のように暖かかった。)5時には出発したいと考え、4時起きということで仮眠に入る。30分しかないじゃないか。案の定、みんな起きれず、4時半起き5時半出発となった。3月頭、どの位雪があるかと思っていたが、林道やあたりの山を見渡しても雪は非常に少ない印象。コースタイム通りに歩を進め、滝谷避難小屋までくる。おぉ、ここが滝谷の出合か。別パーティで滝谷クラック尾根に取り付いている西村・見上パーティを探し、滝谷を見上げてみるが、もちろん人影は見えるはずもない。こんなところを登りに行っているのか、、。無事に帰ってきますように。そんなことを思いながら、滝谷の出会いをあとにする。ここから槍平小屋まで、谷という谷でデブリ祭りだった。

今回泊まる予定の槍平でも、過去、雪崩が幾度も起きているとのことで、雪崩の心配があったので、日が昇り融雪が進む前に奥丸山のピークを踏んで冬季小屋に入っていたいという気持ちがみんなあった。この日は、3月ということが信じられないくらい、暑かった。みんなハードシェルは脱いで、Tシャツになって、槍平まで歩いた。槍平冬季小屋に着くと、どうやら先人は、今朝槍ヶ岳にアタックに行ったと思われる一人の痕跡しかなかった。よかった。テントじゃなくて、小屋にで泊まれる。(笑)今日の目標は一つ達成した。テント装備などを小屋にデポし、身軽になって、山頂に向かう。まぁまぁな急登だったが、奥丸山山頂まで2時間程で到着した。

山頂までの登り

この日は快晴無風という最高の天気。奥丸山山頂からは360度の景色。快晴の空に北アルプスの山々を一望できた。笠ヶ岳〜槍ヶ岳〜穂高連峰〜焼岳〜錫杖。その中でも滝谷に目を奪われる。再度、登攀中であろう西村パーティを探すが、まぁ見えるはずもない。


20〜30分は居ただろうか。いつまでも山頂に居れたが、そろそろ降りることにする。下山は、雪が溶け始めて、足をとられながらになった。歩きにくい。下山して槍平小屋の方へ行くと、ピクニックをしている集団がいた。別パーティとして、入山してた蛍雪のスキー隊だ。どうやら雪が悪く、今日はどこも滑らず、槍平小山までのアプローチのみの行程だったらしい。この日の槍平冬季小屋は、蛍雪14人の大所帯でほぼ貸切となった。他は、テントが一張りと、18時位にひとり単独の男性が入ってきたくらいだ。小屋は綺麗で、14人もいるから寒くなく快適。この日はみんなほぼ寝ていなかったので、18時には就寝。すると20時過ぎくらいに、西村パーティから無線が入った。どうやら今から滝谷でお座りビバークするらしい。どうしているか心配していたので、とりあえず無事が確認できてほっとする。再び眠りに入り、朝5時に起床。よく寝た。7時に小屋を出発。下りはアイゼンをつけて、サクサク進む。11時には下山して温泉につかり、残りのパーティの下山を待つ。15時、新穂高ロープウェイ駐車場に、無事に全パーティが集結。解散となった。

今回は、久しぶりのアルプスの山歩き。奥丸山なんて、自分だけだったら行こうなんて考えもしない山だったが、結果的に北アルプスの山々を一望できて充実の山行になった。別パーティとの無線での交信もいいなと感じた。このような山行はまたやりたいと思った。

 

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