◎1/2~1/6 帰国準備&移動(メンドーサ→関空)
<2日>
ホテルでのんびり朝食。チェックアウトを言われるが、大荷物を持って移動する元気なく連泊。3日はBooking.comで半額くらいの歩いて行けそうなホテルを予約。あとは洗濯し、お風呂に入って、昼からはお土産の物色とボデガ巡り(ワイナリーツアー)の予約をしにぶらぶらと街を歩く。GoogleマップもGoogle翻訳もオフラインで使えるようになったので、かなり自由に動けた。ボデガ巡りツアーは明日の午後のバスツアーを予約、5,900ペソだった。
夕食はワインとステーキ!!ホテルで2件オススメの店を聞いてきたので、残り二日の夕食場所が決まった。この日はオススメ店①Estancia La Florenciaへ(地球の歩き方のメンドーサレストランの最初に紹介されてます)。家族連れが多いお店で、美味しいお肉と赤ワイン1本をなんとかかんとか完食し、ご満悦でホテルに戻った。
<3日>
5時起き荷物の片づけ。左手は水泡がひどく色も悪い。時々お湯につけると紫だが少し血色改善する。7時に朝食。昨日のワインが効いてるのか食欲なし。9時チェックアウトし、大荷物を担いで移動。ホテル名が違って焦ったがちゃんと見つかりました。広くて、キッチン付きのとてもいい部屋だったが、窓のカギが壊れていた…。貴重品は置かないようにせねば。タクシーの予約だけネットでして、お土産探しに出る。結局、お土産はお菓子にした。ボデガ巡りの前にまたお肉で腹ごしらえ。
さて、バスの集合場所には30分遅れでバスが到着。これがアルゼンチンタイム?バスは日本よりゆったりしてて超快適。イケメン2人にお腹の出たおっちゃん1人の3人組、バスツアーはお洒落なワイナリーを2軒まわって、3軒目はなぜか閉まってました。説明はスペイン語も英語もさっぱり理解できなかったけど、赤ワインに白ワインにシャンパンにと試飲してたらほんのり酔っぱらって終了。19時前に町に戻る。お腹空いてないけど、最後のお肉とおススメ店②EL ASADITOへ向かう。店員さんおすすめメニューにワインはグラスで頼んだところ、この旅最大の特大ステーキが出てきた!柔らかく味も最高だけど、いくらなんでも食べ切れず半分で力尽きた…。5,150ペソでした。
<4日>
6時にタクシー読んで、スムーズに空港へ到着。大荷物を預け、チェックイン。メンドーサからブエノスアイレスのホルヘ・ニューベリー空港へ。国際線のあるエセイサ国際空港まではティエンダ・レオン社のシャトルバスで乗り継ぐ。トラブルなく、国際空港へ到着し、あとは飛行機の搭乗時間までのんびり過ごした。ドバイ、関空へ最後のフライトも丸2日間とまた長かった。
アルゼンチンはとてもいい国で、人は朗らかで温かかった。町はいつも行くネパールに比べると緑が多くて、ホコリが少ない、乾燥したこぎれいな国だった。ステーキ&ワイン三昧したら、最後の晩は気分悪くなるくらい一生分のステーキ食べたかも。
約22日間、アコンカグアのてっぺんを目指して必死に駆け抜けた。振り返るとやはりあと300mが登り切れず、悔しい思いは今も残る。天気と体調と日程をにらみながらギリギリ精一杯の山行で、体はボロボロになり、下山後もその後遺症にしばらく苦しむことになった。苦しいことが本当に多かった、それでもいつかまた登ってみたいと思うのはやはりあの山の魅力なんだと思う。
【次回へ向けた反省点】
アコンカグアはまずBCで体調を崩したことが登頂できなかった一番の要因。それでもコツコツ高度順応を続け、荷上げし、C3までは大崩れすることなくなんとか登れたところまではよかった。登頂のチャンスはあったと思うが、最大の反省点はアタックの日の自己管理が甘かったこと。これには今も後悔が残る。BCから風邪で食欲が落ち、飲み食いできる量がどんどん減っていた。体への補給量は減り高所での負荷をさらに悪化させていたが、それに気づかずアタックの日はお腹の不調で補給を十分にしなかった。これにはアタック前日にテルモスをなくしたことも大きかった。このため一気に高山病が悪化し行動できなくなったと考える。水分・食料の補給がどんなときも冷静に計画的にできる力をつける必要があると感じた山行だった。またテルモスは1Lサイズが必要。
もう1点は凍傷になってしまったこと。結局、左薬指の先が壊死・切断という重傷を負うという最悪の結果になってしまった。アタックの日は冬のインナー手袋・ウールの手袋・アウター(新しいもの)の3枚重ねで出発したものの、指の部分がキツイと感じた。血流が悪くなり凍傷リスクになるのが嫌で、ウールの手袋を外しカイロを使用。登りは気温も上がりそれでも問題なかったと思われるが、下山時には手が冷たいとは全く感じておらず、どこかで感覚を失っていた。また疲労に伴う判断力や注意力の低下も加わっていた。おそらく下山時のどこかで、天候悪化による気温の低下に加えカイロの保温力が落ち、また低酸素環境と補給不十分なことでの末梢血流量が低下するなど多重の要因が原因したと思われる。それでもおそらくは締め付けを気にすることなく使えるダウンミトンタイプのグローブを持って行っていれば防げた事故だったと思う。またソロでなければ、あるいはガイド登山であれば防ぐこともできたかと考える。
ただし、高所では、受傷時には軽症と感じても、酸素量の少なさから重症化するリスクが非常に高いことを今回身をもって知った。高所での凍傷リスクには日本でする以上に万全の対策が必要と思う。