鹿島槍ヶ岳 赤岩尾根 雪山はじめ

日  程:2019年11月23-24日
メンバー:天久L、山田ゆ、谷岡、柳原、小田、楠瀬、谷口(記)  

 蛍雪山岳会に入会して1年が経ちました。今シーズンはスキーもいきたいし、アイスもしたいし、雪壁ものぼりたい。あれもこれもなどと考えていましたがよく考えたら雪山経験が日帰り山スキー以外はほぼなし、泊まりは会のプレ合宿とイグルー訓練しかない。完全に雪山初心者であれこれ言う前にもっと基本的な雪山力をあげないと、、考えていたところ、雪山経験豊富な天久さんが計画を出してくれたので喜んで参加させてもらいました。しかも山行計画の目的のところに「生活技術確認・装備チェック」とあります。寒さに弱く整理整頓がにがてな谷口の貴重なまなびの機会とおもい行ってきました。
 9時に西梅田スクエア前に集合。メンバーは天久さん(L)、ゆうきさん、谷岡さん、じゅんさん、こだっち、楠瀬さん、谷口の7名。初心者(谷口)から経験豊富なベテランまで経験にひらきのあるメンバー構成というところです。20年落ち谷口号と新型こだっち号の2台で出発。途中休憩は多賀と駒ヶ岳の二回ですがこだっちは交代なしで安曇野まで運転したとのこと。さすがスバルのアイサイトなんでしょうか。2時過ぎに大町温泉郷に到着。ブナの会の方が先着していて挨拶をする。爺ヶ岳南尾根の予定とのことでしたが結果は雪はなく翌日すぐに下山したとのことでした。仮眠して6時起床、近くのファミマで朝食をとって大谷原登山口に移動8時登山開始。

一日目  8:00大谷原登山口
     9:00西俣出合 9:18 
    11:36高千穂平11:43 
    14:58冷乗越 15:00 
    15:24冷池山荘横テント泊 
 
二日目 冷池山荘テント場05:08 
     06:28布引山 
     07:33鹿島槍ヶ岳07:45
     08:12布引山08:13
     09:04冷池山荘09:59
     10:23冷乗越10:30
     12:23高千穂平
     13:32西俣出合
     14:40大谷原登山口 
装備
雪山装備にショベル、ビーコン、プローブ、スノーソー、ワカン、リップクリームなどフル装備。
コース状況
1,800メートル付近から着雪あり。この日は気温が高く雪は安定していない。稜線直下のトラバースがいやらしく稜線まで直登した。下山は稜線からのトラバースを慎重に通過してから一箇所だけ懸垂下降。下りの濡れた木の梯子階段が滑りやすい

行程の様子
稜線まで標高1000m以上あげるのでたくさん急登があります。砂防ダムのトンネルを通過して赤岩尾根とりつくと、九十九折の急坂がずっと続きます。岩、木、階段など様々で、変化に富んでいてなかなか楽しいですが急です。滑りやすい階段なども多く、帰りの下りでこける人多数あり。休憩のタイミングや歩くペースの調整などコミュニケーションが大事です。1800m付近から雪が出てきました。高千穂平にあがる急登でアイゼン装着。ベストなタイミングでした。リーダーの判断は的確でした。

高千穂平をこえてズンズン標高を上げていきます。稜線にあがるトラバースの手前のナイフリッジみたいなところは岩はもろく、雪は浅くて不安定。緊張します。ロープを出すか思案しますが出さず。ゆうきさんがトレースをつけて通過。写真は通過して上から。

冷乗越までのトラバースはガスで視界が悪く雪が不安定な感じでいやらしいので稜線まで直登を選択。直登もなかなか快適ではなくメンバーによってはロープを出してもらう。
なぞのうんち。まだ冬籠り前なのかいろんな動物のウンチがありました。

稜線まででるとなんとはれてきて鹿島槍ヶ岳見えた!すごい迫力。いつかは北壁いってみたい。。。ブロッケン現象!はじめて見たのでたいへんうれしい。

冷池山荘に着いた時間が遅かったので山荘横でテント設営。風もなく楽勝、、、といってないで正しい設営を再確認。抜くときのことを考えてポールを入れる。竹ペグのセット方法など。
夕食は谷岡さん味噌漬け豚の具たっぷり豚汁!3人分の明日までの水をつくってその後小宴会して9時就寝。夜は氷点下にならず。雪山なのに寒くないのはラッキー、、いや、残念。ガスで星は見えず、ときおり霧雨。ヤフオクでスキーグッズをチェックして就寝。

テントをデポして出発。

眼前の布引山尾根は直登できるバリエーションルート。近道感がいいな。行ってみたい~です。

景色が素晴らしい!気温は高いけど標高が上がると雪も硬くなってるところがあります。この日は立山で滑落事故ありました。

富士山も少しだけ頭が見えました。カメラではよくわからない!

一瞬だけ槍ヶ岳見えましたがガスの中。
登頂。風があり、しんどいメンバーもいるので記念撮影してすぐ下山します。

火打、焼山まで見えます!絶景。

ライチョウ発見。足跡はたくさんあったのでいないかなーと思って歩いてましたがぜんぜん気づかずでした。

デポした荷物をパッキングする間でテントの底を干す。びっくりするはやさで乾く。

行きはこのトラバースを使わずに直登して尾根をあるきました。使わなかったトラバースは意外と安定してましたが落ちるとただではすみません。リーダーがしっかりとトレースをつけてくれてます。2人目は固めて、3人目からは崩さないように歩きます。

バックステップで降りてます。やはり高温で雪が不安定です。

一箇所懸垂下降でおります。前の方が捨て縄をセットしてたのでありがたく使わせてもらいます。支点はハイマツ。

雪山はじめ無事下山。ここから林道歩きが50分あります。
今回は雪山はじめということで生活力と装備のチェックという目的の山行でした。まず明確な目的があり、各自装備の具合や現時点での体力、生活力などで現状が評価できたと思います。また鹿島槍に行きたくなりました。次の目標もできて大変満足しています。リーダーをはじめみなさんありがとうございました。

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