●日程:2022年2月11~2月12日
●メンバー:畠山、福良、会外1名(H塚)
●行程:2/11 別山沢+7号沢、2/12 弥山沢
弥山直下弥山沢と尾根をいくつか挟んだ先にある別山沢は、両沢とも滑走の記録が少ない沢である。沢の名前・地形図から、絶対に魅力的な沢に違いない。私には滑走は不可能な沢だろうと思っていたが、the dayのコンディションで最高の滑りを楽しむことができた。
2/11 別山沢+七号沢滑降
私にとっては初めての大山山スキーで、しかもシーズン2回目の山スキーのためイケイケスキーヤーの福良さんとH塚には申し訳ないが、易しめ沢の八号沢に行こうと念を押しつつ山行を開始した。
シートラでドロップポイントまで登高する人が多いと聞くが、板を履いた方が楽なので、八合目避難小屋まではシール登高となった。それ以降は一般登山者も多いため板を担ぎ、ツボ足で登る。
ドロップポイントまで着いたが視界不良のため視界が回復するまで東面でベンチを作り、お茶をしながら待つこととした。
視界がクリアになり、八号沢のドロップポイントに立つが、H塚が隣の別山沢の方が面ツルで斜度もさほど変わらないし、こっちにしようと提案し始めた。見下ろすと確かに別山沢の方が美味しそう。直近の降雪や天気を考慮しても、雪面は安定しているので、同方向の八号沢も多数トラックがある。といった状況を考慮して、別山沢滑走に変更した。
ファーストトラックはH塚が叫びながらシュプールを描く。雪のコンディションも良さそうだ。別山沢の斜度は40度程ある。雪は薄パウダーで、滑りやすく、斜度感はあまり感じなかった。
標高を200メートル落とした所に沢が狭まる喉があり。クラックが入っていたため、雪のつながっている幅1メートルを直滑降で抜けた。カッコいい地形で、「ナイスゴルジュ!」と叫びたい気持であった。
沢底まで到着し、振り返ると中々の斜度があり。快適に滑走できたことを誇らしく感じた。
時間も余り余っているので、デザートに七合沢をいただき、早めに終了した。その後は米子市で早々と宴会を始めた。
●2/12 弥山沢滑降
大山2日目は先日に雪のコンディションを確認することができたので、弥山沢をねらうことにした。
天気も良いため、多くの登山者がいた。快適に弥山山頂まで行き、山頂でシールを剥がし、ドロップポイントまで滑走する。
ドロップポイントに立つと高度感を感じて、萎縮すると同時に、気分も高揚していく。
弥山沢は別山沢よりも40-45度と斜度があるが、地形図から別山沢よりも沢幅は広く滑走しやすいと予測した。
雪質は日が当たらない地形のため、冷凍保存されていて、最高のコンディションであった。
雪質もさることながら、ダイナミックな地形を堪能することができた素晴らしい一本であった。「ナイスゴルジュ!」とまた心の中で叫ん
だ。
初大山山スキーにして、魅力的なルートを終了させてしまったが、滑る斜面はまだまだ沢山あるので、これから毎シーズン通いたいと思った。
次は登攀要素も加えて、クライムアンドグライドに挑戦したい。
今回は米子市をベースに宿泊し、その土地の風土、文化を堪能できたのも成果であった。「水木しげる記念館」は必見です!
●GPSの記録
●天気
2/11
雪後晴れ-6度
前日日射時間約7時間
最終降雪2/9 1㎝(大山ホワイトリゾート)
2/12
弥山山頂 最高-3°、最低-8°
風速3-5m(東)