三方崩山 大ノマ谷 山スキー

日  程:2023年3月4日

メンバー:西村、亀岡

記録 西村

山スキーを去年から始め、今年は黒部横断をしてみたいと思い誰かいないかなと探していたら亀岡くんが日程が空いているのいうのでつきあってもらう事に

亀岡くんはまだ21と若いがその年で山スキー歴10年以上の強者なうえ去年黒部横断もしているというので心強い

しかしまだ一緒に山スキーへ行ったことがないので今回急遽お互いが日程を調整できる日という事で三方崩山 大ノマ谷へ山スキーへ行く事に

あわよくば初日 大ノマ谷をつめて山スキー下降、2日目大ノマ谷右岸壁にある4つの岩稜のうちのどれかを登ろうかなというcrime&rideをたくらんでいた

大ノマ谷 山スキー

初日は道の駅飛騨白山に車を停め、冬季閉鎖になっている白山公園線の林道を歩いて大ノマ谷の出合いまでアプローチ

雪の状況により雪崩の危険も大きいのでその場合は尾根アプローチになるが今回も去年同様数日前から降雪もなさそうという事で、予定通り林道からアプローチ

歩き始めて去年との違いに驚く

去年に比べてとても雪が少ない

去年は何ヶ所か林道が雪崩で埋まっておりトラバースしなくてはいけない箇所が出てきて朝は気温が低くカチカチになっておりアイゼンをつける必要もあった

しかしなんと今年はほとんどアスファルトの上を歩く事ができた

スキーでシールアプローチができるかなと思っていたがシートラでのアプローチになってしまったが1時間で大ノマ谷の出合いに着いたので良しとする

予定通り大ノマ谷出合いにテントを張り今日は登攀はせず頂上まで谷をアプローチしスキーへ

大ノマ谷

歩き始めからシール登高

初めのうちは歩きやすくスイスイ

ただ表面は固く踏み込むとバリッと沈む感じであんまり雪質は良くない

30分くらいたった辺りからデブリが谷全体に出てくる

雪が少なく雪崩れた後に埋まっていない感じ

大きいデブリばかりだったのでとても歩きにくい

先にでていた天久パーティーも前方に見える

出会いから2時間くらいで第三岩峰取り付きあたりに到達

第三岩陵

この辺りからようやくデブリがちゃんと埋まっていて歩きやすくなる

天久パーティーを会話を少ししそのまま谷を詰め上がる

下から見えていた第一岩峰のあたりまで行くともう終わりかと思っていたらまだその先があった……

あそこまで行ったら終わりかなーと思っていたらまだ先がというあるあるではあるが少しテンションが下がる

しかし天気も良く暖かいのでとても気持ちが良い

気分を取り直してひたすらシール登高

亀岡くんはひたすら直登、自分はついていけないのでジグをきってゆっくり登って行く

第一岩峰取り付き辺りから300m程標高を上げると稜線へ出た、ひたすらの登りだったので疲れたが青空で共で気持ちが良い

稜線に出たところから少し尾根沿いを歩いて行くと5分程で頂上と思われる所へ

特に何もないので良くわからなかったが写真だけ撮り風の当たらない所で休憩、スキー下降準備

スキー下降

先程稜線に上がったあたりのコルがドロップしやすそうなのでそこまで少し降りる

いざ行こうかと思って移動してみると先ほどまで良い天気だったのにガスガス真っ白に……

めちゃめちゃ急というわけではないがなにも見えない中滑り出す勇気はないので少し待つ事に

少し視界が良くなったと思ったらまた真っ白にの繰り返しでこのまま待っていてもしょうがないので、30分弱とどまっていたが少し良くなった隙に滑り出す

登っていた時は上部は滑りやすそうだなと思っていた雪はいざ滑り出してみると超重湿雪で全然ターンできない

なんとかターンしながら降りて行くが雪に足を取られ転びまくる

シンドイ、とてもシンドイ

亀岡くんも長年スキーをやっている為とても上手ではあるが何回か転んでいて滑りにくそう

第三岩峰の取り付き辺りまでなんとか降りてくるがもうヘロヘロで足も言うことが効かない

これからデブリ地帯に入るが果たしてちゃんと滑ってベースまで行けるのかと言う気分

第三岩岩峰をみてみるとちょうど見える辺りのトップを天久さんがリード中

3ピッチ目あたりという所か

思ったよりまだ先は長そうだったのでこの雪になかなか苦戦しているのかなーと亀岡君と休憩しながら話していた

さて、ここから自分たちもデブリ地帯

怪我しないようにヘロヘロであるが引き締めて下る

亀岡くんのルーファイでデブリの端のなんとか滑れそうな所を滑って降りて行く

上部もしんどかったが下部も超シンドイ

超重湿雪+デブリーランド

途中何度も転び心折れながらなんとか出合いのテントへ到着

とりあえず荷物を下ろして30分くらい道路上で倒れ込んで寝る

亀岡くんもこんな滑りにくにのは過去一クラスという事

お互い疲れて疲労困憊であった

30分くらい寝たらなんとか少し回復し食べ物を食べながら明日の相談をし始めるがもう一度この谷を下るのはメンタル的にシンドイというかヤダという決断に

という事で、明日の雪稜登攀はやめにしてテントをゆっくり撤収し林道を歩いて下山

亀岡君との山スキーというとりあえずの目標は達成されたのは良かったがcrime&rideはまだまだ色々考えてやる必要がありそう

ただこの谷はもうスキーで来るとことはないだろう

次また来るとしたら雪稜登攀へ来ようと思う

タイムスケジュール

道の駅飛騨白山 6時半発〜大ノマ谷出合い着 7時半〜大ノマ谷出合い発 8時〜第二岩峰取り付き付近 10時〜稜線 13時〜三方崩山山頂 13時10分〜稜線ドロップ 14時30分頃〜第二岩峰付近 15時10分頃〜大ノマ谷出合い 16時頃〜道の駅飛騨白山18時

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