山スキー氷ノ山(氷ノ山国際スキー場より東尾根往復)

日程)12/28

場所)氷ノ山(氷ノ山国際スキー場ー東尾根ー山頂往復)

メンバー)望月、板谷

4:30起床
9:00氷ノ山国際スキー場より東尾根登山口
11:00東尾根避難小屋
14:00山頂
14:30滑降開始
16:40氷ノ山国際スキー場着
20:30帰宅

ラニーニャ現象の影響か、今シーズンは特に西日本で雪が多いとのことで、山スキー的には当たり年のようだ。クリスマス寒波で3日ほどドカ雪が降った直後(決して雪が止んだわけでは無いが、寒波の中休みのような天気だった)の氷ノ山を目指した。
この山は色々なルート取りが出来るが、今回はラッセルが厳しそうなので、最短距離で登頂できる国際スキー場から東尾根経由で山頂を目指す。スキー場のリフトを2本乗り継ぎ登山口へ向かうが、スキー板を履いているのにコースから外れた瞬間膝までのラッセル。しかしこんな日にも単独歩行の先行登山者がいるようで、とりあえずトレースを追う。流石にスキーなので先行者はすぐに追い抜き、東尾根に取り付くまでの急斜面をひたすらラッセル。ルートは明瞭だが、蟻地獄のような激深地獄パウダーをひたすら踏み、ようやく東尾根避難小屋に到着し一服する。

地獄パウダーをひたすらラッセル

ここからは傾斜も緩くなるし雪庇に気をつけていけば問題ないだろうと考えていたが、予想以上に尾根が細く、所々岩が出ている所もあって結構苦労する。視界は良くないが、尾根の下の方からはスキー場の音楽が聞こえるくらいの距離感。標高1250mあたりまで尾根を詰め上がると、滑りを楽しめそうなだだっ広い緩斜面に上がり込み、そこからは視界が悪いが1時間ほどのシール登高で山頂へ。何も見えないので、山頂避難小屋の写真を撮り、休憩して滑走準備を整えた。

樹林の中はパウダーが溜まっている
山頂避難小屋にて

方向を間違えないように気をつけて、山頂からの快適斜面を一気に滑りおりる。大雪の後で気温も低く日照もほぼないので雪は最高に良かったので、視界が有れば最高だったのだが。

東尾根避難小屋へ向かい尾根が細くなるところで、真下のスキー場ゲレンデへ滑り込む狭い谷をチョイス。樹林で雪崩の恐れは少ないように見えたし、スキーで滑れなければ板担いで歩いて降りれば良いだろうと考えたのだが、途中に岩が露出したルンゼ(落差10mほど)が出てきて、ロープが無ければクライムダウンも難しい。

急なルンゼで板を外す

トラバースして回避することもできず、結局アイゼンを付けてルンゼの脇の急な尾根状を灌木を掴みながら板を担いでどうにかクライムダウンしてようやく突破する。しかもパートナーはアイゼンを忘れており、やばい場所を俺の後にアイゼン無しで降りてるのを見てそれに初めて気付くという体たらく。出発前、また板を担いだ時にちゃんと確認しなかった俺も悪い。また、こういう時に多少の懸垂下降くらいできるようにロープを装備に入れておくべきだった。

ここのクライムダウンはやばかった

アイゼン無しでクライムダウンはかなり難しい場所だっただけに、結果何もなかったから良かったが、なかなか恥ずかしいヒヤリハットになってしまった。

降りた後はスキー場がすぐ下に見えており、苦もなく滑り込めたが、駐車場まで下りのリフトが止まる前にギリギリ間に合いどうにか車へ帰ることができた。いろいろ反省点も多い一日だったが無事終われて良かった。氷ノ山は近い山だし他にも沢山魅力的なルートがあるのでまたぜひ訪れたい。


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