日時: 2007年12月22日~23日
メンバー: 岩田、田中
22日深夜0時30分くらい、名古屋近辺の高速道路バス停で会長に拾ってもらう。会長は大阪から運転してきていたので、名古屋からは運転を代わって自分が運転したが、平日の寝不足がたたってしんどかったー。美濃戸で数時間寝て、赤岳鉱泉へと歩き出す。寝不足のせいか?自分もきついし、会長もきつそうである。赤岳鉱泉に飯、シュラフ等をデポし、いざ三叉峰ルンゼへ。埋まってるかなー?と思いつつも、まあ埋まっていれば隣の石尊稜を登ることにして、とりあえず歩き出す。行き道では「HP用にラッセル写真を撮りましょう!」などと言いつつ、わざわざ雪の深い所を歩いてみたりする。この時は後で嫌というほどラッセルすることになるとは思っていなかった・・・
最初はラッセル跡がついていたのだが、途中からなくなり「本当にこっちでいいんかなー?」という感じになってきた。いや、会長は「明らかに違うやろ」という目をしていた・・ でも、自分的には3月に来た時の道と同じ感じなんで「行かせてください」といって、ゴリ押しして突き進む。見覚えのある岩壁に近付き、「ここだ!」と自分では確信した。ただ、やはりルンゼは埋まっているんで石尊稜を登ろうと話す。下部岩壁1P目確保点に到着。ここで会長が一言「ここ、石尊稜とちゃうで」むっ、しかし自分的には間違いなく3月に登ったルートと同じだ。ぬぬっ、ということは・・
そう、そもそも3月に石尊稜と思って登ったルートが間違えで、最初から会長とは目指していたルートが違っていたようだ。どうりで意見が食い違う訳だ。このルートは石尊稜ではなく、日ノ岳稜の模様。今さら戻るのも面倒なんで、日ノ岳稜を登りだす。前回は登り返しも含めて40分くらいかかった記憶がある1P目、今回はもうちょっと楽に登れるかなーと思って取りついたが2回目でも進歩なく、結構苦労した。
「この後のルートはどうや?」と会長に聞かれ、「雪稜が中心で楽勝です」と答えたが、今回はところがどっこいだった。下部岩壁の直後こそよかったものの・・
進む毎にどんどん雪が深くなり、ラッセルがしんどくなってくる。交代でラッセルしながら進むも、二人ともゼハゼハ。
前回はクラストした固い雪面だったので1時間くらいで抜けた部分を2時間かかっても抜けられない。15時過ぎても稜線に出られず、ビバークが頭をよぎりはじめる。
天気も悪くなる予報だし、それだけはやめてくれーと心の中で願いつつ、更に必至のラッセル、ラッセル。。だー!!ようやく上部岩壁が見えてきた。登る時間はないので、岩壁下をトラバースしてルンゼから稜線に抜けることを目指す。なんとか暗くなる前に稜線には出たい。単なるトラバースもラッセル混じりで時間がかかる。でも風が強いためか?上部岩壁下の雪稜よりは雪面がクラストしている部分もあって歩き易くはある。急げ、急げと焦る。
岩壁を巻いていくと、稜線に抜けられそうな部分を発見!ようやく16時過ぎに抜けられた。ホッと一息。地蔵尾根に着いた時には17時になっており、ここからは定番ヘッデン行動。ここからは早かった、駆けるように降りて18時には赤岳鉱泉に着いた。超辛いカレーを食べて、20時半には就寝。
翌朝起きると、かなりの雪がツェルト周りに積もっており「ビバークしなくてよかったー」と心底思った。この日は時間もなかったし、前日の疲れのためアイスキャンディーで軽く登ることにした。
全くイメージ通りには登れなかったが、「登れない」ということがわかっただけでも収穫などと言いつつ帰路についた。「やはりアイスはアイスでの登りこみが必要ですね」と会長と話し、次回は赤岳鉱泉でアイスキャンディー合宿でもしようという話をする。それにしても、帰る日は天気が良く恨めしかった。。