大山 北壁 弥山尾根 イグルービバーク訓練

日程: 2019年2月2日~3日
メンバー:CL村上、岩田会長、楠瀬、墨、小林ち、谷口(報告)

2月2日
06:20 県営大山第1駐車場
08:10 元谷小屋
08:57 弥山沢から別山ルート分岐
11:20 別山右稜取り付き 1413m
11:50ごろ 弥山尾根取り付き登攀開始 1300m
15:12 大山山頂
15:21 大山頂上避難小屋

 今回の大山山行の目的は雪稜登攀、イグルー制作してのビバーク、雪上訓練の三つ。八号尾根と別山右稜を2グループに分かれて行く予定で6時20分に駐車場スタート。元谷小屋から弥山沢を上がっていく。弥山尾根取り付きまではトレースありでしたがそこから別山方面はノートレースでスピードが上がらず。会長の指導ではトップは全力で進んで後続がゆっくりでも前進できるようにして、早めにローテーションしながら進むというものでししたが、全力でもがいてもなかなか進めませんでした。ゼエゼエハアハア言うまで交代なし!とのことでしたが私はすぐその状態になりました。新雪は深いが根雪が十分でないのか、踏み抜いて枝に足を取られ歩きにくかったです。別山中央稜と右稜の間の沢状地形では雪崩の危険性と新雪の深さを考慮して別山右稜のカンテの尾根をあがる。枝トラップと急な斜面でペースは上がらずでした。この絡みつく感じは寝技の練習を思い出します。取り付きの直前で1ピッチロープをフィックスして取りつきに到着。ようやくたどり着いた別山西稜取り付きからルートをみると新雪のため上まで抜けられない感じが漂います。また新雪の別山沢をトラバースして8合尾根に向かうのもすごく厳しそう。岩田会長はゴーサインをだしそうな感じでしたがCLの村上さんの判断でとりあえず6号尾根道から山頂へ上がる想定をして引き返すことに。ここで弱層テストをしてみる。弥山沢までもどると弥山尾根に何人か取り付いていた。ここは岩田会長の判断でそのまま弥山尾根に転進することに。
 ここからは村上さんと谷口、小林さんと墨さん、岩田会長と楠瀬さんの3ユニットに分かれて登攀開始。取り付きから9ピッチとコンテで山頂にぬけました。登りやすいルートでしたが高度感のあるリッジや気持ちよくアイゼンが決まる雪面もあり満足感がありました。スタンディングアックスビレーを実践する場所もありいい練習になりました。やはり頂上にダイレクトに上がれるルートは気持ちがいいです。四時ごろからは晴れて展望も開けて最高の景色でした。
 先に到着した村上さんと谷口は少し休憩してイグルー制作に取り組みます。雪の硬さは少し柔らかいものの掘りやすく作業は楽に進むように思えたのですが3段目のブロックを積む時点でブロックの上面のガタガタが気になり作業速度がおそくなります。なかなかフィットしないと思っているところで残りのメンバーが到着してノコギリをつかってブロックをつくるとあっという間に同じぐらいの完成度になり、6時ごろには天井ものっかり玄関もできて完成しました。
 イグルーのまとめとしては
 ブロックはノコギリで切り出す
 上面をきれいにそろえる
 玄関はあとから掘って作る
 玄関は坂の下側に作ると良い
 雪は場所によって硬さが全然違うので必要な硬さの雪を探す
 玄関はシートなどでフタをする
夜は風が出てましたがイグルー内は風の影響はなし。気温もそこまで下がらず、水も壁から取れ、撤収も楽なのでなかなか良いのではないかと思います。しかし谷口は相変わらず寒さに弱く寝袋なしはなかなかこたえました。終始うめいたり、叫んだり(そのつもりはないのですが)して大変ご迷惑をかけました。寝袋があれば快適に過ごせそうです。
3日は4時起床で朝食をとり用意をして出発。6合避難小屋まで一般道を行き、そこから元谷小屋まで下りラッセル。北壁の様子を観察しながら楽しく下山。最後は林道脇でコンテとSABの練習をして下山完了。昼前には雨が降ってきましたが本格的に降る前に下山できてよかったです。
大変充実した山行でしたが、ビバーク訓練としては半人前とのことでしたので、一人前のビバーク訓練にふるえております。ありがとうございました。

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