日時: 2011.8.13(土)~8.16(火)
メンバー: 吉田、尾嶋、堀内
夏山合宿 B隊
1日目 上高地~涸沢
2日目 涸沢~滝谷ドーム西壁雲表ルート~涸沢岳~奥穂高岳小屋~涸沢
3日目 涸沢~5・6のコル~北尾根5・4・3・2峰~前穂高岳~奥穂高岳~涸沢~横尾
4日目 横尾~上高地~帰阪
1日目(8月13日)
7:10 上高地出発
天気も良く快適な道である。
9:40 横尾到着
前日に入っている岩田班が設営してくれていたデポ用テントに、お酒や食糧をデポする。これで荷物が減って楽になると思いきやザックを背負ってみるとあまりかわらない。
10:20 横尾出発
岩小屋のあたりから岩田班が登攀しているかを注視しながら歩んでいく。途中、屏風岩のよく見える地点で、岩田班を探すが見えない。トランシーバーで交信してみるが、つながらない。仕方なくそのまま進む。本谷橋を過ぎたところでもう一度交信すると。柳瀬さんの声が聞こえた。お~聞こえると尾嶋さんと二人で感動。その後、現在地などを交信の後出発。
13:20 涸沢到着
早速テントを設営する。今年の涸沢はかなり空いている。設営場所も選ぶことができる。テントを設営し荷物をまとめてから、涸沢ヒュッテに行き、絶景の見える座敷にて、生中で乾杯。ウマー!。去年もここで同じことをしていたような。その後、テントに帰り夕食の焼肉で乾杯。うま~!尾嶋さんありがとう!
2日目(8月14日)
2:00 起床
3:30 出発
北穂南稜を登っていく。途中で日の出を見て、5:30に北穂分岐到着。稜線に出て縦走路を少し行くと右下にドーム北壁が見えてくる。北壁を見ながら踏み跡を行く。途中、懸垂下降をしながら、下っていくとガレガレの傾斜地につき、吉田君 が偵察で取り付きを探しに行く。 下から声があり、どうやら取り付きについたらしい。次に尾嶋さんが、石と一緒に滑り下りていく。
7:10 取り付き
1P目
吉田君がリードで、尾嶋さん、堀内の順で登っていく。壁の苔が湿っていてかなり滑る。それに浮石も多く落石が気になる。1ピッチ目の終了点もガレガレの傾斜地。ここをリードするのは怖かっただろう。
2P目
尾嶋さんがリード、堀内、吉田の順で登る。ルート図には20mとあるがそれ以上登っている。登ってみても途中に終了点らしきものはない。ルート図と何か違うような気がしてくる。 相変わらず苔と落石が気になる。
3P目
右にフェイス左にクラックとルート図にあるが見当たらない。上部のハング越えも見えないので、尾嶋さんともっと左下の草付の上部を登っていくのではないかと話す。その上部にはハング越えもある。でも左下の草付トラバースはきつそうなので、違うかと結論を出し、階段状のチムニーを登っていく。堀内がリードで吉田、尾嶋の順で登る。終了点付近にハーケンがありその下にはなんと誰かがキジ打ちした跡
が・・・どうしてもがまんできなかったんだろう。おなかの弱い僕には、その人の気持ちがわかる。しかたがない時もあるものだ。
4P目
吉田君がリードで、尾嶋、堀内の順で登る。ルート図のハング越えらしきものは見当たらない。チムニー状の岩の間で終了。
5P目
堀内リードで登る。少し登ると大きなテラスがありその上は左へルートがあるので、一度ここでピッチを切る。
6P目
尾嶋さんと吉田君がここは前に滝谷にきたときに登ったと言っている。どうやら中央稜のルートに出たようだ。堀内リードで最終ピッチを登っていく。凹角で、ここは苔も浮石もなく快適だ。みんなあがってくるとここは気持いい快適だと同じ事を言っていた。
11:50 終了
苔や浮石は多かったが、難しいところは吉田君が登ってくれたので、結構楽しめた。ドームの頭で昼食をとり、もう一回北壁に行くかみんなで話すが、全員あの苔と落石はいやだという事で、涸沢岳をこえて帰ることにする。一般縦走路という事で、ヘルメットを外して登っていたら前を行く山岳会の人が、少し前に同じ山岳会の人がこのルートで落石にあたり亡くなったと聞かされ、すぐにヘルメットをつけた。ヘルメットは必要だ。
14:20 涸沢岳頂上
14:40 穂高岳山荘
16:00 涸沢 乾杯!
3日目(8月15日)
2:30 起床
4:00 出発
出発前にトイレに行っておく快調!さー出発となったところでグルグル!「すいません。ちょっと トイレいかしてください」と言って涸沢ヒュッテのトイレへ・・・。快調! では出発! 雪渓の横を登っていく。雪渓の横は涼しい~ グルグルグル・・・ 「先に行っててくださ~い」 涸沢小屋とキャンプ場を眺めながら・・・ なんとついていることに今日はだれも登ってこない。快調!
だいぶ遅れたのでスピードを上げて追いつく。昨日は5,6パーティが登っているのが見えたが今日は誰もいない。踏み跡をたどり5,6のコルへ!
5:40 5,6のコル
5,6のコルからの眺めは最高だ!少し休憩。ハーネスとヘルメットをつけていると尾嶋さんがカメラを拾ってきた。誰のものか確かめるため中の写真を少し見せてもらう。女の子が写っている。「小屋に届けようか?」などと悩んでいるとなんとカメラに名前と電話番号がシールで貼られている。尾嶋さんが早速電話をかけるがつながらない。とりあえず僕が預かることに。
5:55 北尾根
吉田、尾嶋、堀内の順で登っていく。ガレガレで浮石も多く落石をしないように。慎重に登ってく。左下には奥又白の池が前方には快晴の青空を背景に奥穂~北穂に続く稜線が素晴らしくきれいだ。景色を見ながら5峰の上に登ると4峰をクライミングしている先行のパーティが見えた。ここから見ると難しそう。
4峰を登りだすとすぐ、左か上かよくわからない矢印がでてきたが、左へ行く。すると先行パーティの登っていた壁がでてきたが、3峰もあるしここはパスしようと巻き道へ。しかし道を間違いガレガレのところを登っていくと4峰の上に出た。
4峰の上にでたところでグルグルグル・・・! 「ちょっとトイレに・・・」と言いながらハーネスをはずす。岩陰に隠れて「ん~」するとヘリコプターの音が近づいてくる。(来るな~)と心で叫びながらん~!なんとか見つからずに終了! 4峰を下り3,4のコルで休憩。落石が怖いので先行パーティと距離をおく。
3峰は吉田、尾嶋、堀内の順で登る。全ピッチ吉田君がリード2番手の尾嶋さんは、タイブロック、登りにくそう、一番楽して後ろから登らしていただく。まず20mほど登り取付きへ。
先行パーティのおばちゃんは1p目の登り始めでてこずっていた。登り始めは気持ち岩がかぶっているので登りにくかったのかな。吉田君は難なく登っていった。はじめのかぶり気味の岩をこえると凹角気味のフェースがあり、気持ちよく登れる。1p目の終了点で尾嶋さんが「ホリケンタイブロックやってみる」と聞いてきたが明らかに登りにくそうなので「ロープ結んでるんでいいです」と断った。難なく2p目を登り、3p目の凹角を登ったところでロープを外し階段状の岩場を登っていく。その上から涸沢側をトラバースして2峰の懸垂支点に出る。
ここを懸垂下降でおりて前穂頂上へ!
9:40 前穂頂上
頂上で写真を撮影し、下山。紀美子平あたりでグルグル。登山客が多いのでここでは我慢。縦走ルートを奥穂へ向かうその途中限界が・・・。斜面を下り岩陰で・・・。遅れを取り戻しみんなに合流する。なんか体調が悪い。頭も痛いので、ちょっと休憩を取ってもらう。すると吉田君の靴のソールが外れている。針金で応急処置をして出発するがすぐに外れる。なんとかなおそうと頑張っていたが治らない。仕方なく吉田君はクライミングシューズで穂高岳山荘まで行くことに。
13:00 穂高岳山荘
穂高岳山荘にはレンタル靴があったので、これでひと安心。さあ出発となったが僕は頭が痛く、疲れていたので、「後で追いかけますから」とい二人に先に行ってもらう。少し寝てから出発。
13:50 下山
ザイテングラードを下っていると。雨が降ってきた。合羽を着て下る。途中みんなに合流して、一緒に下山。
14:55 涸沢到着
涸沢に到着すると雨はあがってきた。テントを回収して出発。その前にグルグル・・・。涸沢ヒュッテへ・・・。尾嶋さんに正露丸をもらい飲む。さあ出発。
15:45 涸沢出発
尾嶋さん食担のため先を急ぐ。早くてついていけない。
16:45 本谷橋
17:45 横尾
へとへとになりながら横尾へ到着。先に到着していた他の隊に出迎えられ。乾杯。みんなで楽しく宴会。お酒がなくなり・・・。20:00? 就寝 ゴー、ゴー、ゴー 隣のテントからすごい音が・・・。
4日目(8月15日) 帰阪へ
5時に起きて美味しいパンケーキとコーヒーを食べ下山。登山客も少なく。上高地バス停も空いている。平湯で温泉につかり、自然薯の麦飯を食べて帰阪の途へ。車も空いていて無事大阪到着。