日時: 2005年3月21日
メンバー: 秋田・中尾・柳瀬・岩田
天気: 晴れ
「岳人690号」に紹介されていた一ノ背髪北尾根に行って来た。五竜遠見スキー場・地蔵の頭から約30分登るだけで、標高差800メートルを滑れるというツアーコースである。前夜、ふもとでは約10センチの積雪、上ではパウダーを滑れるかなと考えるとうれしくなってくる。
五竜岳
一ノ背髪北尾根上部
白馬47スキー場のパトロールに計画書を提出し、ゴンドラとリフト1本乗り継ぐがその上のリフトがまだ動かない。
いつ動くかわからないので、我々はシールを付けて登ることにする。
地蔵の頭到着(9:30)天気は快晴、昨日行った雨飾山がはるか遠くに見える。目指す北尾根も目の前に見える。
北尾根中間部
北尾根下部
一ノ背髪1850mピーク到着(10:10)わずか40分の登りで済むのがありがたい。北尾根のドロップ地点でハンドテストすると、約20センチぐらいに弱層があり手首で簡単に崩れる。
左側の谷に入らないように、できるだけ尾根沿いに滑ろう。しかし、尾根上はバーンと新雪が交互に現れ、結構滑りにくい。1770mピークからは北西斜面の疎林帯を尾根を巻くように滑る。
後続のソロスキーヤーは谷側の疎林帯をカッコ良く飛ばして滑って行く。うまい!
北尾根滑降ルートを見る
1770mピーク
感心している場合ではない、我々も後を追う。疎林帯の中をチョッと重い新雪やけど、みんな楽しみながら滑る。秋田、中尾は流石、滑り込んでいるだけのことはあり、華麗なシュプールを描いて滑る。柳瀬は新雪に慣れてなく、こけまくり?ながらも根性でみんなの後を追う。岩田は新雪を暴走、頭から何度も突っ込み雪まみれ。
1330mピークからも尾根の左側の斜面を滑り、最後はデブリの出ている平川谷に降り立つ。
新雪の中尾
雪と戯れる柳瀬
平川谷を少し降りるとコンクリートではなく、でっかいパイプで作った堰堤?に出る。そこからは右岸沿いに少しトラバースすると八方沢出合に出た。(12:15)
今はデブリは無く簡単に対岸の林道に上がれる。しかし、これからの林道が今回のツアーでの核心部?、八方尾根側からの雪崩・雪塊の崩落が恐ろしい。特にスノーシェッドの先の左壁に乗っかっているいくつもの雪塊が、今にも落ちてきそうで冷や冷やものだった。
新雪を飛ぶ岩田
シュプールを描く秋田
デブリをいくつも越えると、前方に白馬47スキー場の建物が見えてくる。
スキー場上の堰堤下の河原を兼用靴のまま、ジャバジャバ渡渉して右岸に上がり、白馬47スキー場に出て終了する。(13:30)
1332mよりの北尾根
滑降ルートは尾根の左側、北西側の疎林帯を右斜め下へ、尾根稜線からあまり外れないように滑るのが雪質も良く、快適と思われる。八方尾根側の林道からはスノーシェッドの先が特に注意を要し、素早い行動をしなければならないだろう。