60周年記念山行 伊藤新道を登り高天原温泉へ

2023年9月15日(金)夜発~19日(火) メンバー 和田(L) 村上た 上原 田中 野木(17日新穂高温泉に下山) 川辺(記)

今年8月20日に再開通したばかりの、日本一新しい登山道「伊藤新道」を登り、往復三泊四日の登山が必要な日本一の秘湯「高天原温泉」に入湯しました。

9月15日

連休前夜なのに7時から名神豊中~瀬田が夜間通行止になるので、村上、野木、川辺組は5時45分に慌ただしく神戸を出発。                                                                         通行止には間に合ったが事故渋滞に巻き込まれ、七倉到着は午前2時頃になってしまった。                                                                                    幸い、上原さんが起きて車外に出て待っていてくれた(感謝感謝)ので、百台は優に停まっている駐車場でスムーズに合流することができました。

9月16日                                                                        高瀬ダム6:16→8:38湯俣山荘9:14→10:07第一吊橋→11:17第三吊橋→12:38第五吊橋→13:00沢終了→14:21展望ポイント→15:07展望台→15:07第二庭園→15:57第一庭園→16:16カブリ岩→17:12三俣山荘→17:31テン場

高瀬ダムまでのタクシーは30人ぐらいずつの乗車。2便目にぎりぎり乗れて、おまけに1台だけあるジャンボタクシーだったので1人200円安かった。

 

高瀬ダム出発前。高瀬ダムは揚水発電機能もあるので、最高出力は水力としては日本一の128万kw。                             平坦な道を2時間ほど歩くと硫黄臭がしてきて湯俣に到着。本日オープン初日の湯俣山荘前で沢歩きの準備をする。

 

沢歩きは水量が少なかったこともあり4時間弱で難なく終了。                                                    噴気塔や温泉が湧いている所があり、景色も素晴らしかったと思うのだが、ぺらぺらのフェルト無しの足袋で強烈な足裏マッサージ状態だったのでそれどころではなかったのが残念。                                                                                                                                                                                          水汲み場をすっ飛ばしてしまったので、赤沢という鉄の味がする沢の水を補給して三俣山荘のオーナーが言うところの「絶景セクション」に入る。                                              このセクション、絶急登すぎてあまり景色を楽しめなかったが、思い返してみれば硫黄尾根と槍ヶ岳が絶景だった。約2時間で通過しているのだが体感では倍ほど時間が掛かっているように思うキツイ道でした。                                                                                                                            続いて「原生林セクション」「ハイキングセクション」に入る。傾斜が緩むが消耗した後なので快適な歩きとは程遠い。プルーベリーの摘まみ食いだけが楽しみな区間であった。それぞれ約1時間で通過。この区分けは高木があるかないかの様である。                                      三俣山荘で受付とビール購入後、混雑しているテント場で非常に苦労して設営。水場がちょろちょろなので水汲みにも時間が掛かり、テント内に落ち着いたのは暗くなってからであった。乾杯の後、事情により歓談は早々に切り上げて就寝した。

9月17日                                                                                           テン場6:35→8:22岩苔乗越→10:15水晶池→11:20高天原山荘12:20→12:33高天原温泉→12:51竜晶池→13:15高天原温泉14:04→14:21高天原山荘

新穂高温泉に下山して本日中に帰阪する野木さんが暗いうちに先発。我々は明るくなってから出発する。                                                                 日本一の渓谷の源流ということで、黒部源流の碑の前で記念撮影。

 

岩苔乗越を越え、ぐんぐん降っていくので「雲の平はもうすぐですか」と聞くと、「計画書ぐらいちゃんと見てよ、地図も!」と言われる。今回、雲の平は通らない計画であったことが今頃分かった、前もって認識していれば雲の平に寄ってほしいとお願いしたのにと思い残念であった。地図の方は、テン場で見知らぬ女性に笑われて山の名前を教えてもらっていたこともあって「困った奴」と思われた様で、面目ない話である。                                                                                                                                                  今日はゆとりがあり、片道10分ほどの寄り道になる水晶池に降る。                                                            水晶岳が映っているはずの池は完全に干上がっていたが、見上げる水晶岳は見事であった。                                                                             泊り客としては山荘に一番乗り。テントを干したりしてから温泉に向かう。                                                      早く温泉に入りたいのであるが温泉を通り越して、まずは竜晶池へ。こちらは水量豊富であり絶景であった。

 

待望の高天原温泉に入湯。濃いお湯で、貸切であった。また、苦労して来ても良いなと思った。

男湯

高天原山荘は水が豊富なランプの宿。リゾートという感じの良い山小屋でした。

山荘手前から薬師岳

山荘からの水晶岳

 

9月18日                                                                                      高天原山荘5:39→8:40岩苔乗越→9:21水晶小屋→10:13東沢乗越→11:32真砂岳→12:34野口五郎小屋→14:54烏帽子小屋テン場

岩苔乗越まで3時間、ずっと登りで木をかがんでくぐる所が多く私には結構大変であった。                                                                                           水晶小屋まで更に40分ほどで進み、以前に2回辿った東沢を眺めながら、ラスト1本だった?コーラを飲んで大休止しました。                                                                          しんどかった私には幸いでしたが、その後、水晶岳に寄って行こうという話にはならず、小雨が降ったこともあって、真砂岳、野口五郎岳も山頂は省略。                                                          3時前という微妙な時間に烏帽子小屋のテン場についてドキドキしたが、烏帽子岳に登る話も出ずほっとした。この度は一つも山頂を踏まない珍しい山行となった。

東沢

 

9月19日                                                                                        テン場5:31→烏帽子小屋5:45→8:15登山口→8:40高瀬ダム(公衆電話)

綺麗な雲海が観れた。今日は急なブナ立尾根を降るだけである。下山後、大町温泉郷で入湯して帰阪した。

登山口

 

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