2023年7月28日(金)~30日(日) 北アルプス縦走記録をココに記しておきます。
夏山の通常山行ということで、ソロ登山 川端 いっせい 単独での山行となります。
※ロープを使用する難関ルートや雪山山行は、ソロでは危険なのでグループでの山行をお願いします。
ルートは、上高地ー槍ヶ岳ー三股蓮華岳ー黒部五郎岳ー薬師岳ー立山ー室堂を歩く 全長76km
このルートを、3日間で歩きました。
梅雨明けの太平洋高気圧が張りだしたタイミングを狙っての山行
詳しくは、このあとに!
※山行スピードと距離は、標準タイムの2倍近くになりますので、もし参考にされる方は、時間に余裕を持って計画を立ててください。
【プロローグ】午後、上高地入りからのババ平テント場まで
大阪から「さわやか信州号」というバスで上高地入り
13:30 予定通り到着からの、本日の停泊地 ババ平キャンプ場まで歩きます。
上高地から横尾山荘までは、ほとんど登りのないフラットな道を歩いていきます。
ですので、散歩程度とおもいきや、突然の夕立
レインコートを着用せず、傘をさして歩き
※夏シーズンは気温が高いのでレインコートを着ても蒸れて汗まみれになりますですので、樹林帯など風をさえぎる場所では傘がオススメです。
時より、雷がゴロゴロ
樹林帯なので、直撃することはありませんが、時よりドーンと落雷が鳴り響く中、とにかく歩きます
そして、16:30定通りババ平キャンプ場到着
ココにテントを張る場合は、手前の槍平小屋にて受付を!
タイミングよく夕立も止んでテント設営完了
明日のロング縦走 初日に備えます。
【プロローグ】移動時間 3時間30分 移動距離 15km
【一日目】槍ヶ岳を越えて、黒部五郎の肩 そして、太郎平小屋へ
2:30 起床 3:45 出発
まだ、夜明け前 ヘッドランプを灯しながら槍ヶ岳に向かいます。
そして、夜明け頃、槍ヶ岳手前に差し掛かり、写真スポットでパシャリ
毎年、槍ヶ岳周辺には来ていますが、槍ヶ岳が一番 絵になるわ!
今回は、先が長いので山頂には登らずに西鎌尾根を進みます。
西鎌尾根に結構なアップダウンあり岩場ありの難ルート なかなか前に進めません。
でも、振り返ったら、この絶景
歩いてきた稜線が、めっちゃキレイです!
そして、8:30 双六小屋に到着 予定通り
今回は、ホントに長いので双六岳と三股蓮華岳の巻き道で進みます。
ここたまにクマが歩いているので、バッタリは無しで!
そして、巻き道を終え三股蓮華岳山頂へ
ここから、北アルプスの名峰が一望できます。
今回のルート 黒部五郎岳も壮大に佇む!
この稜線を下った場所に、黒部五郎小舎
目の前の黒部五郎岳のカールが絶景です。
11:30 予定通り 黒部五郎小舎 到着
ここで親子丼をチャージ
残りの黒部五郎の肩、赤木岳、北ノ股岳に備えます。
そして、黒部五郎の肩に差し掛かった時、目の前から雷雲が
一気に空に雲が広がり、猛烈な雨と雷 もちろん写真は撮れずに進みます。
時より雷が近くに落ちるので、樹林帯で様子を見ながら前へ前へ
2時間くらい雷雨の中を進み、ようやく晴れ間が!!
15:00 北ノ股岳 到着です。
あとは、ここから下って太郎平小屋へ
16:15 予定通り 太郎平小屋 到着
実は、今回のメインイベント この小屋にネパールから出稼ぎに来ているビジャールに会いに来たのです。そして、お会いできたのですが、小屋の仕事が忙しく明日の朝7時に話をすることに・・・
ということで、太郎平キャンプ場へ
このキャンプ場、小屋からまだ1Km 先 写真の小屋のまだまだ先
そこが本日の停泊地です。
とりあえず、ガッツリ歩いたので、モリモリ食べて、夕立でずぶ濡れの服を乾かします。
でも、明日のスタートは8時なので、めっちゃ遅め ゆっくりできるかも
【一日目】移動時間 12時間20分 移動距離 32Km
死ぬほど疲れた初日の山行でしたが、目標の時間、距離を達成し満足です!
【二日目】太郎平から名峰薬師岳を越えて五色ヶ原まで
太郎平から、北アルプスの名峰が一望です。
この小屋には、折立登山口からが一番近いので、ココに泊って薬師岳に登るプランでも良いかもです。
ただ、かなり脚力と体力が必要ですので、計画される際は充分なトレーニングを
ということで、本日は7時からビジャールとネパール遠征の打ち合わせ。
エベレスト街道を歩きエベレストBCに立ち寄り、アイランドピークという6189mの山に登りエベレスト、ローツェ、マカル―の8000m峰を眺めるという旅
この旅のエージェントをお願いしようと思っているのが、太郎平小屋で夏シーズン働いているビジャール氏
いろいろと相談しながら、大まかなやりとりを完了 11月の遠征に備えます
ということで、本日はスタートが遅くなったので、五色ヶ原までの計画に変更
最初のピーク 名峰薬師岳の上りは岩登りからスタート
そこを抜けると、気持ちの良い稜線歩きがスタート 本日は快晴なり
右下の見えるのが太郎平小屋 そして、今まで歩いた稜線が見えます!
そして、名峰 薬師岳に登り、そこからの景色
目の前には、最終目的地 立山と剱岳が見えます。
薬師岳から、岩場の稜線をつたって、北薬師岳へ
このあたりも、ゴリゴリの岩場です。
そして、一気にスゴ乗越小屋まで下ります。
11:30 スゴ乗越小屋 到着 予定通りの山行
ここから、五色ヶ原まで進みます。
とは言ったものの、ココから予想以上のアップダウンとまた夕立が来るのではないかという不安
左奥の山の向こうが五色ヶ原
ちなみに、ピークはスゴノ頭、越中沢岳、鳶岳を越えます。
まだまだアップダウンの繰り返し
そして、この旅 定番の夕立かぁ
山の天気は、午後から崩れるパターンが頻繁に起きます。
もし夕立に会いたくない方は、12時くらいには小屋に到着する計画を
今日も、雨か降ったら仕方がないと思いながら歩きましたが、曇っただけで降らないという幸運
15:30 予定通り 五色ヶ原小屋に到着 テントの受付をします。
今日は、速くついてしかも晴れているので、雨に濡れたテントや服を乾かしていきます。
そして、今日は平日なのでテント場の人も少なく安眠できる環境が
でも、脚は限界にきていました!
【二日目】移動時間 8時間30分 移動距離 15km
【三日目】五色ヶ原から立山に登り室堂へ 途中撤退
昨晩、足のマッサージをしても回復せず、ハムストリングが肉離れを起こしそうなので、最終目的地 早月川河口を諦めて、室堂へ下山することに決めました。
そのため、スタートは夜明け4時45分
夜が明けてから、五色ヶ原テント場を出て室堂に向かいます。
その前にも、数々の山々を登っていかなければなりません。
最初は、獅子岳、そして、龍王岳
本日も快晴で、振り返れば遠くにはスタート地点の槍ヶ岳、黒部五郎岳、目の前には五色ヶ原が見えます。
今日のルートは、立山三山がそびえる3000m峰周辺なので、基本的には岩場
標高が高くなると、植物が育たないんですね。
このような景色を見ながら、基本的には進むルートは岩場歩き
7:20 龍王岳 到着
ここからのもう少し歩いて、今回最高の絶景がこちら
写真は、途中で会った九州から登山に来た人に撮って頂きました。
3000mまであがると雲が下になります。
そして、軽く足を引きずりながら、室堂へ
ここからバスに乗り電車を乗り継ぎ富山市内へ
【三日目】移動時間 5時間 移動距離 9㎞
富山市内で最初に、久しぶりの食事
しっかり栄養補給して、大阪へ帰りました!
ちなみに、縦走をして下山したら3㎏は体重が減っています。
やっぱり過酷なのだと実感しながら、ネパール遠征の良いトレーニングになりました!
今回の縦走記録
移動距離 77㎞ 移動時間 29時間 累積標高 6057m
反省と収穫
今回の山行は、標高の高い山に登らず、平地でのトレーニングを繰り返し山の登りました。
平地でのランニングにより心肺機能は向上していたので、高山でも息苦しくなく動くことはできたのですが、山に登る筋力ができてなく足が攣りそうになり途中下山です。
ネパール遠征までは、今のトレーニングを継続し山を走る頻度を増やして準備しようと思います。
長々と長文にお付き合いありがとうございました!