日時: 2007年3月17~18日
メンバー: L岩田、柳瀬、吉田(記録)
3月17~18日に岩田さん柳瀬さんと八ヶ岳に行ってきました。
3月17日 晴れ
暗いうちから駐車場を出発すると樹林帯の中に赤岳鉱泉のアイスキャンデーが現れました。青っぽい氷がきれいです。テント場ではいきなり熊のご挨拶。テントの数十メートルまで来ていたが冬眠から覚めてお腹すいているのかな?カラスも鳴いてます。残飯あさりに来ているのでしょうか。
大同心へは硫黄岳への縦走路を大同心ルンゼを越えて直ぐに右に入っていく。トレースはあるがどうも正規のルートではないみたいです。帰りに分かったのですが一度ルンゼに入ってから左の大同心稜に入っていくみたいでした。
大同心の尾根をつめて行くと急登が続きしんどい。熱くてヤッケを脱いでました。樹林帯が切れると直ぐに大同心が見えてきました。かわいく言うとカリントウみたいですが結構迫力あります。基部に着いてから岩沿いに右にトラバースして迷いながらもルンゼ上の南稜取りつきに着いた。特にどこから登るというのは無いらしい・・というかガバだらけでどこからでも登ってこい状態です。
南稜取り付きからの大同心ルンゼの最上部。(クライムダウン容易)
初めて見る種類の岩で溶岩?見たいです。コブシ大からスイカくらいの石をセメントでくっつけた様なホールドで例えるなら大仏の頭みたいです。外れるんじゃないかと思いましたが全く大丈夫でした。それでも外傾してつかめなかったりアンダークリンクしたりで気を使います。始めの3ピッチはそれこそガバだらけで緊張しながらも快適なフォローのクライミングでした。3ピッチ終了後ピナクルに出て右手にドームが見えます。あちこちハングしているのが見え手ごわそうです。4ピッチ目は右にトラバースしていよいよドーム基部です。
最終5ピッチ目も岩田さんのリードでしたが動きが慎重で苦労しているようです。途中で柳瀬さんと僕に登れんかったらロアーダウンするように言うので相当手ごわいのかなとビレーしながら思いました。実際登ってみると1手目から進みません。素手でフラットソールでしたらまだマシなのですが手袋なんでホールドがつかめないです。
ドーム登攀 出だしは西壁寄りから開始。結構難しい! 細目(4㎜)のシュリンゲが必要。
直ぐにアブミを出すがアブミの付け替えで2手くらいフリーが入る。そこは微妙にホールドや残置スリングに手が届かなかったり3ミリの残置スリングに体重預けたりで緊張します。体力は使うし腕はパンパン、しんどいし怖いし登っている途中で帰りたいと思ったのはここが初めてです。タイムは正確ではないのですが5ピッチ目だけで1.5から2時間かかったと思います。
フォローする吉田
登頂後は5ピッチ目開始地点(肩)まで空中懸垂、取り付きまで続いてルンゼをクライムダウンして5時間かかったルートをあっという間に降りました。最後はいつものヘッデン行動でへとへとになりながらテン場に着きました。テントは会のダンロップで3人では小さいのですがオシクラまんじゅう状態で暖かく寝られました。
大阪駅22:00発→赤岳山荘駐車場03:00着05:20発→赤岳鉱泉07:35着08:40発→大同心基部10:30着→登攀開始11:40→ドーム頂上16:40着17:00?発→大同心取りつき18:15→赤岳鉱泉テント場19:05着
3月18日 晴れ
気温は低いのですがこの日もいい天気です。途中の行者小屋では大同心から横岳、阿弥陀岳まできれいに見えます。
南沢小滝はゲレンデみたいな感じで10人くらいいました。テンションかけながらも何とか登っているように見せる?事が出来ました。アイスはとにかく腕力が要りますね、この日も腕がパンパンです。帰りに大滝を見に行ったんですが大きいです。50メートルくらいのアイスフォールです。
赤岳鉱泉07:55発→中山峠08:20→行者小屋08:30着→南沢小滝09:15着11:30発→赤岳山荘駐車場12:30着→もみの湯→大阪
2日間の核心部はやはり大同心登攀でした。こんな所に来ようと思うのには技術、体力、スピードが必要なのを思い知りました。
岩田さん、柳瀬さんお疲れ様でした。