記録:新谷
2007年1月27日 晴れ夕方から雪
1P-普通なら雪が詰まっていて、アイゼンを効かして登れる凹角だと思うが、雪の欠片も無く藪をつかんで這い上がる。45mくらい登って岩小屋へ。
2P-岩小屋の右に回り込み、藪交じりの岩を登る。邪魔なブッシュはノコギリで切り落とす。途中スタンスの無い岩を登れず、細いブッシュにアブミをかけて登るが、アブミに立ちこみアブミをかけたブッシュをつかんだ瞬間ブッシュがおれた。幸い、アブミはブッシュの根元に付けていたので、フィフィで墜落を免れる。根元から折れていたら絶対墜落していた。2P終了点直下のスラブもアイゼンではフリーで登れず2ポイントの人工。アブミ最上段に立ちこんでやっと次のピンに届いた。ほぼ、50mいっぱい伸ばす。岩小屋でビレイしているのでコールが届きにくい。フォローの2人もかなり苦戦しているようで、なかなかザイルがあがってこないので心配になる。谷岡さんはつかんだ岩が剥離して墜落。このピッチが一番難しかったようだ。
3P-岩稜右手の藪を登る。こののピッチはやさしい。
4P-尾根の左に回りこむ。3mくらいの露岩を越えるのに苦労した。広いコル状のところでピッチを切る。
5P-再び岩場。右側の易しそうな部分を登る。だんだん傾斜が落ちて楽になってくる。雪も少し出てくる。
6P-左手の泥壁(普通なら雪壁?)をバイルを出して登る。
7P-藤本さんにトップを代わってもらって、少しだけ雪がついた尾根を進むが確保は不要であった。
ザイルをしまい、烏谷山を目指す。藪と岩が時々出てきて楽ではない。バテバテ稜線に出るが、意外とトレースが無く赤旗を探しながら荒川峠を目指す。この頃から雪が降り出す。荒川峠から志賀に降りる登山道にはトレースがあり、何とかその日のうちに降りることができた。